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  2006 notes




2006年12月31日(日)
時と酒

大晦日。毎年のことですが、この日になると、一年って早いよなぁって、つくづく思います。今年は個展を開催できたことが何よりも収穫。

「月冴ゆる人を醸すに時と酒」
先日、読売新聞の一部に紹介されていた、亀田憲壱さんの句です。曰く“若者は新酒のようなもの。すっきりした飲み口だが、深みに欠ける。人を醸すには、やはり時間がかかる”ということだそうです。。「じっくり時間をかけて・・・」が言い訳にならないように、必死になって日々の取り組みをしていきたいと思います。

2006年9月20日(水)
「ほおずき」

前回に引き続き、鉛筆素描の作品を・・。今回はアルシュ紙を使用。この紙をして“じゃじゃ馬みたいな紙で乗りこなすのが大変・・”という評があったが、まさにその通り。鉛筆の効きもあるので、H、2Hのみで、発色を抑えての作業。
アルシュ紙自体は、とても温かみのある紙で、自身とても好きな紙。今回はその紙の利点を活かしての描画ができたのではないかと思っています。

最近、ある和紙との出会いがありました。今後の展開に大きな益をもたらせてくれるような予感。

2006年8月10日(木)
30歳。

今日の誕生日を以て、ついに30歳。個展の際にいただいた胡蝶蘭を描きました。花言葉は「厳粛な美しさ」だそうです。30代は格調高い作品が少しでもできればと思います。

2006年8月3日(木)
ありがとうございました。

個展 無事に終了しました。たくさんの方に来ていただき、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
終わってみると、悪戦苦闘していた日々も、何だか ちっぽけなものに思えてしまいます。今回の個展を通して学んだことはたくさんありますので、今後また「作品」という可視できる形で、再びみなさんに還元できればと思っています。

画廊に入ってすぐのところに右の図に掲載した作品「我 人に逢う」という、人との出会いを大切する言葉を御影石に刻した作品を展示しました。たくさんの人との出会いがあり、そして人の温かさに触れられた展覧会でした。

2006年7月6日(木)
「Good Luck」

「All good things come to the one who waits.」

“よきコトは、それを望む者のところにやって来る”といった意味の英語のことわざ。
幸せは願ってやみませんが、大きなコトを望むあまり、身の回りに溢れている小さな幸せを忘れがち。感謝の気持ちを忘れずにいなければ...。

2006年6月30日(金)
「ひだまり」

中国・杭州に2年間 留学をしました。
緯度は東京よりも南にあるものの、冬はとにかく寒かったです!骨の芯まで凍える寒さでした。そんな中での、ひだまりのポカポカした温かさは、からだ全体に刻み込んだ記憶。どんなに文明の利器が発達しようとも、心まで温めてくれる お日様の力には及びませんね。

2006年5月28日(日)
「波動」

人間のネガティブな感情の波動は、金属元素のもつ波動と対応しているらしい。悲しみや淋しさはアルミニウム、心配・不安はカドミウム、迷いは鉄・・・。
自分の波動はどうだろうか? 柔らかな空気を醸し出す そんな温かなものであってほしい。

2006年5月27日(土)
「駘蕩」
 「駘」は駑駘、のろま、ダメな馬、「蕩」は放蕩というように、元来 文字の意味では、ろくな意味がありません。
ところが、「駘蕩」という語句になると、のどかなさま、和やかな春風の形容の意味になります。マイナスを集めるとプラスに転ずるかのような化け方。あまりいいコトもありませんが、いつかプラスに転ずるときがくる...と思いたい。
2006年5月19日(金)
「化粧」

司馬遷・史記の言葉から画題を構成したもの。添えた語は「己を説(よろこ)ぶ者の為に容(かたち)づくる」直訳すれば、“自分を好いてくれる人のために化粧をする”といった意味の言葉。

「化粧」とは、物理的に装飾を施すことだけではありませんね。仕草や表情も、うつくしく魅了させる立派な化粧の1つ。
大漢和辞典の字訓索引には「うつくしい」と読む漢字が実に100以上並んでいます。もちろんこれらの言葉に表しきれないものもたくさんあるはず。明るく豊かな表情でコミュニケーションしていきたいものです。

2006年5月16日(火)
「時間」

- What time is it? (今何時ですか)
- What is time? (時間とは何ですか)

同じ単語を使っていながら、その並べ方 如何によって、次元の異なる質問が作り出されます。朝何時に起きて、何時から何があって、何時に何をする − いかに速く効率的に仕事をするかということに腐心する 忙しい毎日。
時間の尺度は、常にその「量」においてのみで、時間の「質」について目を向けることは、あまりないのでは?時間に追われてばかりぜず、たまには What is time? と時間と自分のかかわりについて振り返ってみることも必要なことかもしれませんね。

2006年5月1日(月)
EOS kiss

カメラを購入。CanonのEos kiss。今後の作品掲載は、少しは いい画像が提供できるのでは・・

2006年4月16日(日)
「消夏」

個展開催が夏なので、それを考慮して、かなり季節を先取りした作品を制作。
夏は冷房、冬は暖房。トマトや苺はハウス栽培。ウナギやハマチも養殖もの。現代の生活に慣れてしまうと、夕暮れのすばらしさ、涼やかな風の心地よさを忘れがちになります。

2006年3月21日(火)
「梅あかり」

ようやく梅の作品が完成。今日は春分の日。東京では“桜”が開花したらしい。
いつだったか、読売新聞の編集手帳に井上靖の詩が掲げられてました。

 「さくらの花のように 万朶を飾らなくてもいい
  梅のように あの白い五枚の花弁のように
  香ぐわしく、きびしく まなこ見張り 寒夜、なおひらくがいい」

見る人を忘我の境地に遊ばせる桜に比べ、一輪、また一輪とほころびる梅には、人を物思いに誘う風情があると..。
梅が咲いているあたりに漂うほのかな明るさを「梅あかり」というそうです。今回の作品は、何となくその雰囲気が表現できたのではないかと思っています

2006年2月17日(金)
「雨・雨」

新作を1点追加。絵の雰囲気は梅雨期っぽく、ちょっぴり季節はずれの感がありますが、制作途中だったものをようやく形にしたものです。ぼかしを多用し、雨の雰囲気の表現を試みました。

「雨」といえば、冬から春への分水界となるような雨を「催花雨」というんだそうです。このところの寒さの和らぎをみると春の到来は間近。庭先の梅がまもなく開花しそうです。

次作は季節の便りらしく梅の作品を仕上げる予定。。。

2006年1月22日(日)
作品の背景。

先の記載に“作品の背景”たるものも紹介していきますと書いたので、さっそくWorksの欄に載せたものの中から1点紹介します。

右の図版の作品のタイトル「100歳のカタツムリ」は彫刻家・北村西望の言葉を借りたもの。長崎の平和祈念像は彼の代表作の一つです。
北村西望は自分自身のことをカタツムリと称していました。「自分は天才ではないのだから、人が5年でやる事を自分は10年かけてでもやらねばならない。」と言い聞かせて精進したといいます。
 
 「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」

実践を伴った言葉だけに重みがありますね。この作は「荀子」からこれにピッタリの言葉をみつけて画に添えてみたものです。シンプルな構成ですが、重量感のある雰囲気の作品に仕上がったのではないかと思っています。

2006年1月17日(火)
第一号。

ここでは、自身の制作過程のコトや展覧会の参観記などを書き記していこうと思っています。
制作に携わる者としては、作品を言葉以上の直截簡明な可視媒体にしたいとの思いがあります。・・・なので作品について あれこれと言葉を附記するのはあまり好みませんが、ここでの記載が制作者のバックグラウンドを推し量るものとなり、作品鑑賞の幅を拡げる端緒になればと思います。